様々な分野でご活躍中の方から座右の銘を伺い、書でお伝えする【座右の銘めぐり】
第4回は北海道釧路から!株式会社ミヤイ代表取締役、釧路薬剤師会副会長の宮井一之さんです。
誰に対してもとても丁寧で温かく、周りへの気配りが素晴らしいお人柄が魅力の宮井さん。奥様ともご一緒させていただきましたが、ご夫婦揃って優しさが溢れ出ていて、同じ時を過ごしていると、こちらもとても穏やかな気持ちになりました。
今回、宮井さんがオーナーでいらっしゃる「むつみ薬局」さんが店舗拡大を機にロゴを新しくするとのことで、すいびが手がけさせていただくことに。
新店舗は2021年11月、12月にそれぞれオープン。今後は釧路に3拠点を構え、地域の皆さんの健康をサポートしていくとのことです。
創業45年・患者さんに寄り添い続ける薬局に
昭和51年に「ミヤイ薬局」として開設したむつみ薬局さん。
平成27年「北海道健康づくり支援薬局」に認定を受け、2年後には厚生労働省基準適合「健康サポート薬局」を道東第1号で取得。健康づくりや健康寿命の延伸を目的とした啓発イベントを実施しています。
今年10月には「地域連携薬局」として北海道知事認定を受け、創業45周年を迎えました。
「釧路市内各病院・開業医・歯科医・訪問看護ステーション・居宅事業所・老人施設、及び、行政・自治体との情報共有と連携を深め、住みやすい地域づくりに役立てるよう日々邁進していく所存です。」と宮井さん。
宮井さんような温かさとまっすぐな情熱をお持ちの方が近くにいらっしゃると、お医者さん・歯医者さん側も、私たち患者側も非常に心強いですよね!
先月、開業前の新店舗にご招待いただきました。(小学生以来の釧路訪問です^^)
ロゴは、平和の願いが込められた「鳩」がむつみ薬局さんの頭文字「M」から飛び立とうとしている様子を表しています。釧路のあちこちに看板がありますので、ぜひ見つけてみてくださいね!
宮井一之さんの座右の銘
地域の健康を一番に考えていらっしゃる宮井さん。仕事にまっすぐで温かいお人柄がにじみ出ている宮井さんの座右の銘はこちら!
【坐辺師友(ざへんしゆう)】
「自分の周りの生活空間や身辺にあるものこそ、師であり友である」という意味だそうです。
「ご縁をいただいたまわりの大事な人たち・環境から学ぶ事が多く、時には師、時には大事な友となる。」と、宮井さんはこの言葉をいつも、心の中に大切に置いているそうです。
※グルメ漫画 美味しんぼに登場する海原雄山のモデルとしても知られる北大路魯山人(大正期~昭和期にかけ て活躍した芸術家)の言葉としても知られているようです。
今回の座右の銘の書は、まず「坐」の字で、どっしりと座る自分自身の様子を表しました。 自身の主張は一旦横に置いておいて、周りの声に耳を傾けられるようにと、自身に見立てた「坐」の書は薄墨で書いています。「辺」は、横に広々と書くことで自分の周りにいる(ある)多くの存在を表現しました。 「師」は、 師というはっきりとした存在を濃墨で表し、教えが継承されていく様子を鶴(釧路の象徴)に見立てました。 「友」は人との繋がり。自分をしっかりと支えてくれる存在を濃墨で書くことで、上の3字をしっかり支え、4字全体(=人生)が地に足ついた、安定感を感じられるように表現しました。
そして、一緒に並べてしまい大変恐縮なのですが・・・
宮井さんのご祖父様(元鶴居村中学校校長)がお亡くなりになられる1ヶ月前に書かれた、むつみ薬局さんの社是がとても素敵なのでぜひご覧ください。ご祖父様も穏やかで丁寧な方だったんでしょう。眺めているとほっこり心が休まり、大切なことに気づかせてくれる書作品です。
【和顔愛語(わがんあいご)】和顔愛語の心を大義とし正道を歩むための人生観を養い社会に貢献する~和やかな表情と親愛の情がこもった言葉づかい~
「表情は柔らかく、思いやりの言葉で接し、相手の心をいたわり・察し・汲み取り・受け入れ、相手の為に何が出来るかを考え、進んで手を差し伸べていく事と訳されるようです。 薬局に来られる方への御対応、そして普段の生活の中でも和顔愛語の精神を心がけるようにしたいと考えております。」 と宮井さん。
この社是を聞き、宮井さんのお人柄と完全に一致していると納得しました。
この言葉が心にいつもあると、人に優しくいられそう。
宮井一之さんのオススメ釧路!
最後に、宮井さんに「釧路未経験の方々にオススメしたい釧路!」を伺いました。
○ 観光名所
【釧路市湿原展望台】
国立公園 釧路湿原を見て、知って、散策できる代表的な拠点になります。
館内の釧路湿原を再現するゾーンには幻の巨大魚「イトウ」など、湿原の動植物を復元した展示物が多数あります。展望室と屋上からは湿原や釧路の街、阿寒の山々などパノラマの風景を望めます。
この建物を設計したのは建築家・毛綱毅曠(もづな きこう:1941-2001)氏で、建物の外観は湿原に群生する「やちぼうず」をイメージしたそうです。
〒084-0922 北海道釧路市北斗6-11 TEL:0154-56-2424
○ 食 事
【鉄板ダイニング鶴居】
鶴居村の鶴恋温泉にある予約制の鉄板ダイニング。
この場所からは雄阿寒岳・雌阿寒岳を望む絶景を見る事ができ、夜は満天の星空です。私すいびがロゴを担当させていただきました。 入口に看板が出ていますので、鶴が何羽隠れているか数えてみてくださいね。
〒085-1200 北海道阿寒郡鶴居村字雪裡7-18 TEL:0154-65-5585
【竹老園 東家総本店】
私も宮井さんご夫妻に連れて行っていただきました竹老園さん。「かしわぬき」や「そば寿司」は初めてで、特にそば寿司は毎週いただきたいほど美味しかったです!
1874(明治7)年創業という、北海道でも最古級の歴史を誇る老舗そば店。そばが緑色なのは「新そば」の緑色を年間を通して楽しめるよう昔はそばもやし(そばの若芽)で、現在はクロレラで着色しているためです。中でも「かしわぬき、蘭(卵)切りそば、茶そば、そば寿司」の特製品コースは人気の名物メニューです。
〒085-0824 北海道釧路市柏木町3-19 TEL:0154-41-6291
webサイト http://chikurouen.com/
○ お土産
【菓子処 松屋】
菓子処 松屋は北海道の自然豊かな景観をお菓子で表現し、様々な商品をお届けしています。全工程を自社で行っており、職人が手作業でお菓子づくりをしています。 和菓子・洋菓子の要素を折衷したユニークな和洋菓子も販売しています。
(宮井さんの親戚の方が経営されているそうで、オススメは「まりもなか」とのことです !)
〒085-0215 北海道釧路市阿寒町中央4-3-1 TEL:0154-66-3947
webサイト http://matsuya-kushiro.com
宮井さん、この度は素敵なお話をお聞かせいただき、どうもありがとうございました!
むつみ薬局
株式会社ミヤイ代表取締役・釧路薬剤師会副会長:宮井一之さん
ウェブサイト:https://mutsumi214.jp/
【本店】
〒088-0615 北海道釧路郡釧路町睦2-1-4
TEL : 0154-37-9989
【光和店】
〒088-0623 北海道釧路郡釧路町光和2-2-2
TEL : 0154-65-8995
【武佐店】
〒085-0806 北海道釧路市武佐3-47-1
TEL: 0154-65-6008
【薬局の業務内容】
〇医薬品2,500品目以上を備蓄
〇無菌製剤に係る調剤の実施の可否:可
【地域医療連携体制】
・プレアボイド事例の把握・収集に関する取組:有
・休日祝日当番薬局
【地域住民への啓発活動の参加】
・地域住民に対して開催している薬の特性や適正使用の必要性等に関する講習会実施
・学校教育等の啓発活動(学校薬剤師在籍)